特別展『水月年縞2025』開催のお知らせ

今、わたしたちが直面している「暴れる気候」。その謎を解き明かし、未来の気候を予測するためには何万年にも渡る地球規模の気候変動のメカニズムを知る必要があります。福井県にある水月湖にはその謎に迫るための貴重な宝が眠っています。それは「年縞(ねんこう)」と呼ばれるシマシマ模様を描く堆積物です。長い年月をかけて湖底に堆積した地層には、樹木の年輪と同じく1対の縞模様が1年の時間単位で刻まれていて、採取した年縞を様々な角度から分析することで精度の高い自然環境の変動のデータを得ることができるのです。竹田は今年6月∼7月、11年ぶりに行われた年縞掘削調査に映像記録班として参画し、全行程をスチール、ムービー、ドローンを駆使して撮影しました。

そして今月、福井県年縞博物館と若狭三方縄文博物館にて調査報告を兼ねた特別展示が始まりました。来年1月までの特別展示期間では、掘削調査の様子を豊富な映像とともにご紹介します。ちなみに年縞博物館には2014年に採取した年縞を特殊な技術でステンドグラスにしたものが総延長45m展示されていて、美しく静謐な空間で7万年の時と対話をすることができます。ご興味のある方は是非この機会に訪問してみてください!

☆掘削調査の工程をまとめたショートムービーはこちらから

https://youtu.be/Jxiz7K8Lz4w

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